小さな金魚や小鳥が亡くなった時、公園や庭の片隅に埋葬した記憶をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし、犬や猫のペットでは、飼い主の手で埋葬するのはそう簡単ではありません。
大切なペットの供養で、まず思いつくのは火葬です。では一体火葬をするにはどうすればいいのか、またどんな種類の火葬方法があるのか、少しご紹介しましょう。
すべての施設で対応可能かどうかは、事前の問い合わせが必要となりますが、ペットの火葬方法でよく選ばれているのは「立会個別火葬」です。たいていのペット霊園や訪問ペット火葬なら、これに似通ったプランがあるので選んでいただけると思います。
立会個別火葬も2タイプに分かれていて、“火葬車での訪問ペット火葬”と“ペット霊園施設内火葬”があります。
火葬車とは、火葬ができる専用炉を車に搭載している車のことで、自宅近くまで来てもらえるとうい利点があります。年配の方やお体の不自由な方、車などの移動手段をお持ちでない方などには便利なプランです。家族が集まれるのが夜遅くになるなど、火葬車なら施設利用時間以外にも対応してくれます。また、いつも遊んでいた思い出深い公園近くで火葬を考えられている方にも選ばれています。車での訪問ペット火葬については、どうしても屋外での火葬になるため、天候に左右されたり、周囲の目が気になるといったこともありますので、あらかじめ注意が必要です。
ペット霊園施設での立会個別火葬の場合、施設内にはペット専用の火葬炉があり、待合室等も完備されているので、出棺から骨上げ、納骨まで施設内で一貫して行うことも可能です。整った施設の中で天候にも左右されることもなく、最後のお別れもしっかりとできますから、最近では最も一般的な火葬方法となっています。
個別火葬の場合は他の家庭のペットと骨が混ざることもないというのも、一番選ばれている理由なのかもしれません。